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偽りの中の真実【R18】

第17章 憎むべき男


沖矢「安室透と話してきます。さんはここにいてください。体が辛いでしょうから、少々無理をさせてしまいました。すみません。安室透の記憶を戻すのに私も試してみたい事があるんです。もし安室透の記憶が戻ったらお知らせします」
沖矢は優しく微笑むと安室の部屋に向かった。



コン、コン


沖矢「入りますよ」
沖矢はノックしてからドアを開けた。

安室「さんは大丈夫ですか?すみませんでした」

沖矢「大丈夫です。さんからも話を聞きました。許したわけではありませんが怒ってはいませんよ」

安室「簡単には許して貰えないのはわかってます。それほどの事を僕はしてしまいましたから」

沖矢「お互い様ってことにしておきましょうか。あなたにも許せない男がいました。それが私なんですから」
沖矢は変装を解き変声機のスイッチを押した。

安室「変装?どう言うことですか?」
安室はいきなり変装を解いた沖矢に戸惑っている。

赤井「この姿を見ただけでは記憶は戻らないようだな。赤井秀一、それが俺の名前だ」

安室「赤井秀一……赤井…秀一……あか…い……しゅう…いち…………っあぁぁぁぁっ!!」
安室は叫び声を上げながら両手で頭を抱え込む。

赤井「安室くん大丈夫か?」

安室「うぁぁぁっ!……赤井~!ぅぐっ……あ…か…ぃ…」
安室は頭を抱え込んだまま倒れて意識を失う。

赤井「これで記憶が戻ればいいんだが…」
赤井は安室を抱きかかえてベッドに寝かせると自室に戻った。
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