第3章 喫茶ポアロ
沖矢「さん、昨日はゆっくり出来なくてすみませんでした」
大学の学食で沖矢とは並んで昼食を食べている。
「昴さんが来てくれただけで嬉しいから大丈夫です」
謝る沖矢には笑顔を向ける。
沖矢「コナン君、たまに強引な所があるんですよね」
「でも、しっかりした良い子ですよ」
『そうでしょうね。中身は高校生ですからね』
沖矢「あの年で毛利さんの助手をしてるなんて凄いですよね。探偵ごっこが好きなのか少年探偵団にも入っているみたいですし」
「そうですね。まるでベイカーストリートイレギュラーズみたいですね」
沖矢「もしかしてシャーロキアンなんですか?」
「はい、ホームズ様大好きなんです。だからコナン君の名前が羨ましいんです。ホームズ様の産みの親コナン・ドイル様と同じ名前なんて素敵ですよね」
普段はおとなしいがテンション高く話す。
沖矢「コナン君もシャーロキアンですもんね」
「も?もしかして昴さんもシャーロキアンですか?」
沖矢「えぇ、僕もシャーロキアンです。あ、そうだ週末バイトが終わったら僕の家に来ませんか?僕が借りている家の書斎が凄いんですよ。ホームズを始め色々な推理小説があって、まるで本の壁なんです」
「行ってみたいです。本の壁見てみたいです。その日は午前中のシフトなので昼にはバイト終わりますから」
沖矢「もし、良かったらその日は泊まっていきませんか?」
「えっ……」
『下心がバレてしまいましたかね…。フォローしないとマズイかもしれませんね』
沖矢「泊まりが嫌なら来ていただけるだけでいいんです。お泊まりはまた別の機会で構いませんから」
「…お泊まりで…大丈夫です…」
は顔を赤らめて俯きながら小声で返事した。
沖矢「では昼頃にポアロに迎えに行きます」
「楽しみに待ってます」