第13章 約束
赤井「あまり危険な事はさせたくないんだが、決意は固いようだな」
赤井の言葉には大きく頷く。
「安室さんが記憶を奪われたのは私のせいでもあるし、それに昴さんが秀一さんだってジンにバレかけてるし…」
赤井「安室透のことはのせいじゃない。俺のことも気にするな。自分の身は自分で守れる」
赤井はを抱き締める。
「それでも私は秀一さんの為に何かしたい。それに抜けた所で組織がある以上は命を狙われるんじゃない?秀一さんや安室さんみたいに」
赤井「………そう…だな…」
「だったら組織を潰すしかないでしょ」
赤井「強い女だな」
「強くなれたのは昴さんと出会ったから。秀一さんを愛しているから…。愛は人を強くさせるんだよ」
赤井「時には最大の弱点にもなる諸刃之剣だがな。の事は俺が必ず守ると約束する。だからも約束してくれ。無茶はしないこと、ノックだと絶対にバレないこと、ジンに何かされたら必ず報告すること」
「約束する。無茶はしないし、ノックだとバレないようにするし、ジンに何かされたら絶対に報告する」
赤井「良い子だ。ジンに何かされてもそれ以上の愛で上書きしてやる。は俺のものだ」
赤井はに唇が触れるだけのキスをした。
「こんなにも秀一さんに愛されて私は幸せ者です」
はにっこりと微笑む。
赤井「明日、のことをジョディに報告してくる。ジョディというのはFBIの同僚だ」
「大学には高熱で休んでる事にしてるんだよね。だったら明日行くのは不自然だよね。明日は安室さんといていいかな?何か思い出してもらえないか色々してみたくて」
赤井「かまわない。少しでも進展があるといいな」
「はいっ!」