第11章 もう1人の自分
ミスティア「ベルモットは何で私にこんなに優しくしてくれるの?」
ベルモット「ミスティアが私と同じだから。今はこれしか言えないわ」
ミスティア「私と同じ…」
『もしかしたらベルモットも好きな人の為に…』
ベルモット「明日、バイトはあるの?」
ミスティア「お休みです」
ベルモット「だったら今夜は泊まっていくといいわ。恋人に真実を言うかはミスティア次第よ。でもミスティアがここまで知ってると言うことは赤井秀一が全てを話したってことよね。その時の彼の気持ち考えてみた?」
ミスティア「昴さんの気持ち…」
ベルモット「そう、彼の気持ち。それを考えたら答えは出るはずよ」
ミスティア「ありがとうございます。よく考えてみます」
『全てを話してくれた時の昴さんも不安だったのかな…私に嫌われるかも…とか思ってたのかな…』
『どんな気持ちだったんだろう…聞いたら答えてもらえるかな?』
『私もいつか言える日がくるのかな…』
ミスティアはベルモットが用意してくれた部屋で眠りについた。
翌日ミスティアが起きるとベルモットが朝食を準備していた。
ベルモット「おはようミスティア。少しは吹っ切れたみたいね。トーストとサラダしかないけど朝食食べるわよね。コーヒーでいいかしら?」
ベルモットはテーブルに朝食を並べる。
ミスティア「ありがとうございます」
ベルモット「食べ終わったら家の近くまで送ってあげる。服も乾いてるわよ。自宅でいい?それとも恋人の家?」
ミスティア「ありがとうございます。ポアロでいいです。昴さん、今日は朝のシフトだから」
ベルモット「OK!」
朝食後、服に着替えたミスティアはベルモットにポアロの近くまで送って貰った。