第11章 もう1人の自分
「そんな事があったんですね」
ベルモット「私はバーボンと赤井秀一について調べていたからバーボンの言葉で確信をもった。ジンの信条は疑わしきは罰せよ。可能性が高いと言うだけで十分殺す理由になる。だけどジンとライは昔色々あって仲が悪いの。ただ殺すんじゃなくとことん苦しめたいと思ってるはず。そこでターゲットにされたのが」
「だから、いきなり俺の女になれなんて言われたんですね。もしかして宮野明美さんも…」
ベルモット「そういうこと。だからジンがあなたに何をするか想像がつかない。だからの体と心を守るために用意したものがあるの。説明は後でするからまずはこれを受け取って」
ベルモットはに薬ケースとバタフライナイフを手渡した。
「何の薬?」
ベルモット「ピルよ。ジンは子作りなんかには興味は無いけど赤井秀一を苦しめる為だけに中に出してくる可能性もある。ジンの子供を身籠りたくなかったらこれから毎日飲むこと。本当は拳銃を渡したかったけど素人には扱えないでしょうから気休め程度にしかならないと思うけどナイフを渡しておくわ」
「ジンのが私の中に…」
の顔色が悪くなる。
ベルモット「ミスティア。あなたのもう1つの名前よ」
「もう1つの名前?」
ベルモット「私達がコードネームで呼ばれているのは知ってるわね。ミスティア、あなたのコードネームよ。は沖矢昴の彼女。ミスティアはジンの女。別人になりきりなさい。ジンとのことはミスティアがされたことには関係ない。ミスティアを演じることでの心を守るの」
「ミスティア…」
ベルモット「組織の人間と会うときはミスティアでいなさい。変装しないと心が切り替えられないなら変装の仕方も教えてあげる。逃げられないなら無理矢理にでも気持ち切り替えなきゃダメ」
ミスティア「わかった。私の名前はミスティア」
ベルモット「良い子ね」
ベルモットはミスティアを抱き締めて頭を撫でた。