第11章 もう1人の自分
ホテルを出たは重い足取りで街を彷徨っていた。
『昴さんを守る為って言いながら、私がしてる事は昴さんを裏切る行為…』
『ジンに抱かれるのがわかっててホテルに行った…』
『昴さん以外の人を受け入れてしまった…もし昴さんに知られたら嫌われちゃうんだろうな…』
『でも…もう逃げられない…』
『家に1人でいるのも今は辛いし、かといって昴さんにの所にも行けない…』
色々な感情がの頭の中をぐるぐると回っていた。
「大丈夫?」
声をかけられてが辺りを見渡すと車が停まっていて窓からベルモットが顔を出していた。
「なんでベルモットがここにいるの?」
ベルモット「が心配だったからよ。こんな状態のあなたを1人にしておけないわ。私の家に連れて帰るわ。車に乗って」
はベルモットに言われるまま助手席に座る。
車は暫く走りベルモットの家に到着した。