第9章 ポアロでバイト
は沖矢にまず基本的な接客用語を教えて、注文の取り方やレジの打ち方を説明した。
「後はドリンクや料理を作るだけなので、お料理上手な昴さんは問題ないと思います」
は定番メニューのレシピを渡す。
「ハムサンドは安室さんが考えたメニューでレシピも安室さんオリジナルなので勝手に教えていいかわからないので注文があったら私が作ります。慣れてきたら昴さんもオリジナルメニュー作りませんか?」
沖矢「そうですね。慣れてきたら作らせて貰います」
しばらくして女子大生がやって来た。
沖矢「ご注文はお決まりですか?」
女子大生「コーヒーとハムサンド」
沖矢「かしこましました。さんコーヒーとハムサンドをお願いします」
「ご注文ありがとうございます。只今準備致します」
はコーヒーとハムサンドを用意した。
「昴さん、これは私が運びます。ハムサンドを注文されたと言うことは安室さん目当てだったお客様かもしれませんから」
沖矢「わかりました。よろしくお願いします」
は女子大生にコーヒーとハムサンドを持っていった。
「お待たせいたしました。コーヒーとハムサンドです。本日、あいにく安室は休んでおります。申し訳ありません」
は女子大生に頭を下げる。
女子大生「大丈夫よ。安室さんじゃなくてに用があってきたんだから。中学卒業以来じゃないの」
「えっと…。誰だっけ?ごめん、わかんない」
女子大生「酷いなぁ。私は前に店の前を通った時にすぐにだってわかったのに。私、そんなに変わったかなぁ」
女子大生は【話をあわせて。ベルモット】と書いた紙をに見せた。