第8章 悪魔の囁き
翌朝、がダイニングに行くと、お泊まりデートの時のように沖矢が朝食を作っていた。
沖矢「さん、おはようございます。よく眠れましたか?」
に気がついた沖矢が声を掛ける。
「昴さん、おはようございます。はい、よく寝れました」
沖矢「それは良かったです。朝食を作りましたから先に食べていて下さい。僕は安室さんに朝食を食べさせてきます。目は覚めたのですが体が動かせないみたいなので」
「私も行きます!」
沖矢「だったら2人で朝食を食べてから一緒に行きましょう。安室さんも一緒にこれからの話をしないといけませんから」
朝食を食べ終えた2人は安室がいる部屋に向かった。
コン・コン
沖矢「入りますよ」
ドアをノックしてから沖矢とは部屋に入った。
安室「おはようございます。ここは何処で僕は誰何でしょうか?起きたら頭が真っ白になったみたいに何も思い出せなくて…。それに体が痺れたように怠くて動かせないですし…」
安室は不安気な瞳で沖矢とを見つめる。
沖矢「ここは僕の家です。あなたは安室透さん。僕は沖矢昴です」
「私はです。昨日安室さんは私と喫茶店でバイトをしている時に誘拐されました。私は犯人に眠らされていたから詳しい事はわからないんですが、私を助けようとして犯人にこんな風にされたって犯人に言われました。私のせいで安室さんの大切な記憶がなくなってしまってごめんなさい…」は泣きながら安室に謝る。
安室「さん泣かないでください。可愛いさんに涙は似合いません。こんな可愛い子なら体を張ってでも助けたくなる気持ちわかります。今の僕でも同じ事をしていたと思います」
沖矢「さんは僕の彼女です。口説くの止めてもらえませんか?」
安室「そうなんですね。でもさんといたら何か思い出せそうな気がするんですよ。だからたまに貸してもらえませんか?」
沖矢「そんな事を言われたら断り憎いですね。たまになら良いですよ。朝ごはん食べますか?」
安室「いただきます。お腹ペコペコなんです」
沖矢「では持ってきます」
沖矢はキッチンに朝食を取りに行った。