第8章 悪魔の囁き
ジン「気の強い女だ。面白い、気に入った。お前を俺の女にしてやる」
ジンはの顔を両手で固定すると無理矢理キスをした。
「お断りします!私には昴さんがいますから!」
ジン「なら取引をしよう。お前が俺の女になるなら沖矢昴にはなにもしない。お前が俺を拒めば沖矢昴の命はない。沖矢昴を守りたいなら俺を女になるんだな」
「………わかった」
ジン「頭の良い奴は嫌いじゃない。俺の事はジンと呼べ」
ジンは再びにキスをした。
沖矢「さんから離れて下さい」
コナン「安室さん!!」
沖矢とコナンが廃工場にやってきた。
ジン「取引の事は誰にも話すなよ。ベルモットを通じて連絡する」
ジンはの耳元で囁き煙玉を投げて煙幕を作り逃走した。
沖矢とコナンは安室とを工藤邸に連れ帰った。
はともかくピクリとも動かない安室は病院に連れていった方がいいのだが、ジンに何をされているかわからない以上、病院での治療も危険と2人は判断した。
沖矢「さん大丈夫ですか?」
「私は大丈夫ですけど安室さんが…」
はソファーに寝かされている安室を見た。
コナン「さん、何があったか話せる?」
は連れ去られた時の事と、廃工場で目を覚ましてからの事をジンとの取引の事は隠して全て話した。
コナン「辛いこと話させてごめんね」
「安室さんの事は私のせいなんです。私を守るために安室さんは…」
の目から涙が溢れる。
沖矢「すみません。僕がもっと早く到着していたら…」
「昴さんはなんであの場所がわかったんですか?」
沖矢「さんに渡した合鍵のキーホルダーに発信器を着けていたんです。さんに何かあったらすぐに駆けつけられるように。ですが、途中から電波が弱くなってしまって時間がかかってしまいました。すみません」
コナン「多分、妨害電波みたいなものが出てたんだと思うよ」
沖矢「これから僕の話すことが信じられないかもしれませんが最後まで聞いて下さい」
沖矢は自分と安室の正体や組織の事。コナンが工藤新一が幼児化した姿であることを話した。