第6章 忍び寄る黒い影
「おはようございます」
は元気良く挨拶をして店に入る。
安室「さん、おはようございます」
がエプロンを付けてバックヤードから出てくると安室がの首筋を覗き込んだ。
安室「さん、昨日はお泊まりデートだったんですか?」
「え、何で知ってるんですか?私、安室さんに言いましたっけ?」
安室「首筋にキスマーク付いてますよ。沖矢昴と寝たんですね。こんなものを見せられたら嫉妬でおかしくなりそうですから、これで隠して下さい」
安室はの首にスカーフを巻いた。
「ありがとうございます。安室さんって毛利小五郎の弟子なんですよね?」
は恥ずかしくなり話題を変える。
安室「ええ、そうですよ」
「ということは安室さんも探偵なんですか?」
安室「そうですけど、何か相談でもあるんですか?僕で良ければ聞きますよ」
「実はストーカーに付きまとわれているみたいなんです。誰かに見られているような視線を感じたり、後ろから着けられているような気がしたり…。直接何かをされたり姿をみたりしたわけじゃないので気のせいかもしれないんですけど…」
安室「それは不安ですね。このことを沖矢昴には話したんですか?」
「気のせいかもしれないので、余計な心配を掛けたくないので話してません」
は首を横に振る。
安室「気のせいだったらいいのですが、何かあってからでは遅いので調べてみます」
「ありがとうございます」