第10章 喧嘩はグーに限る
近藤さん本人は別に気にしてないんだろうけど、隊士達は納得いかないようで彼方此方に張り紙をして銀髪の侍を探し回って居た。
張り紙の内容が脅迫文なのは置いておいて……
「というかこれ、市民から苦情くるパターンじゃないですかねぇ」
「ったく…アイツら…!」
電柱に貼ってあった張り紙を破り取りイライラとした様子の土方さん。
「あのー…」
「あ?」
「ん?」
「コレなんですか…貴方達と似た服着た男どもにこの紙突きつけられて『お前か!』って怒鳴られたんですけど…で、この紙の内容は白髪や銀髪に対する冒涜ですか」
後ろから声をかけられたから振り返ってみれば俺の女神様がいた。こんなところで出会えるなんて……
「優香さん!!貴方はやはり俺の運命の人だっっ!!好きですっっ!!」
「気持ち悪い」
ズバッと物申された…でもそんなところも好きです!!
「あぁ…そりゃうちの隊士だ。悪かったな」
「やっぱりね…だと思った……ん?そういえば貴方どっかで…」
「あ?……あっ!おま、池田屋の時の…狐面の女!!」
「瞳孔開きっぱなしのチンピラ野郎!!」
「誰がチンピラだコラァァァァ!!」
土方さん凄い言われようですねぇ〜