第9章 シツコイのは嫌われる原因
《優香目線》
「ストーカーと呼ばれて出てくるとはバカな野郎だ、己がストーカーである事を認めたか?」
「人は皆愛を求め追い続けるストーカーよ。ときに貴様、先程よりお妙さんと親しげに話しているが一体どーゆー関係だ。羨ましいこと山の如しだ」
「許嫁ですぅ」
マジか、妙ちゃんマジか。
その後も妙ちゃんの嘘八百は続きストーカーの男の人は悔しかったのか銀に決闘を挑み、河原でその決闘が行われることとになった。と言う話を私はジンジャーエールを飲みながら聞いてた。
まったく…女巡って決闘か…男らしいっつーか、執着してるっつーか…なんとも言えない……
まぁ、どっちが勝つのか楽しみではある。
残っていたジンジャーエールを飲み干すと、先に河原へ向かった銀達の後を追いかけた。
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「ふーん…これは面白い展開になりそうだね…」
私達は決闘の行く末を見るために橋の上から様子を見ていた。周りには野次馬もいるしそれなりの決闘見せてくれるんだろうなって、私は勝手に期待してる。
一応救急道具持ってきてるし、存分にやってくれたまえ
「あの人多分強い…決闘を前にあの落ち着きぶりは何度も死線をくぐり抜けてきた証拠よ」
「きっと大丈夫よ。銀だってそんな奴相手に何も考えないで突っ込むほど馬鹿じゃないし、馬鹿だけど」
確かに相手の男…こういった決闘を何戦も乗り越えている…はたまた真選組の手の者だったりして…
後者だとしたら世も末だわ。
「というか銀は?見当たらないけど…」