第8章 約束は必ず守れ
「僕が何しようと勝手だろ!!ガキじゃねーんだよ!!」
そうやってギャーすか叫んでるあたりはまだまだ子供よ新八君…
「ちょっと貴方達、ライブ中にフラフラ歩かないで下さい。他のお客様の御迷惑になります」
「あ、どうもすみません……」
このおばさん怒らせたら怖そう…見た感じ責任者かな?
あのおばさんを見るなり新八君が「マネージャーさん」と言っていたからこの人はマネージャーらしい。
別にどうでもいいんだけど…
そう思っていたらマネージャーさんは、テンションアゲアゲの強盗犯を見るなり顔を強張らせ「アナタ…!」と口に出していた。
……あ、マジで?
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「あのおじさん…もしかしたらお通さんのお父さんかもね」
「何だお前…藪から棒に」
「あのマネージャーさんは私の読みが正しければ、お通さんのお母さん。それであのおじさんをアナタって呼んでたから」
「んだよ、ありきたりな推理じゃねーか」
「他にも思うところはある…きっとお通さんの…娘さんの初ライブだからおじさんは脱獄をして、私たちを利用してまでここへ来たのよ…」
「……そーかねー……」
初めはとんでもない馬鹿ジジイだと思っていたけど、娘思いの優しいお父さんじゃないの…
「……いいなぁ…」
「あ?なんか言ったか?」
「んーん、別に…」