第7章 攘夷集団とチンピラ警察
《蘇芳目線》
「土方さん、夕方のドラマの再放送始まっちゃいますぜ」
「やっべ、ビデオ予約すんの忘れてた」
「うーわ、マジかよ。さっさと仕事片付けて帰りましょうや」
「んじゃ、ぶっ放しやすか」
総悟君が襖に向かってまたぶっ放そうとした時、向こうの方から出てきてくれた。何やらめっちゃ焦って。
「出てきたァァァァ!!止めろォォォ…って、手に時限爆弾持ってやがるよこの人ら!!何してんの止めろよォォォォ!!」
俺が思わず絶叫すると、時限爆弾を手に持っていた人物が時限爆弾を指差しながら叫び返してくる。
「止めるならこの爆弾止めてくれェ!!爆弾処理班とかさ…何かいるだろオイ!!」
「……もう手遅れだろォォォォ!!逃げましょうや土方さぁぁぁん!!」
流石にこの状況じゃ逃げるしかないでしょ!!
俺たち真選組は薄情で、一目散に逃げ出した。巻き込まれるのは願い下げだよ、こんちきしょう。
《優香目線》
「あの薄情者ォォォォ!!警察役立たないわね!!」
銀の手に持っている時限爆弾は残り10秒をきってた。
いやもうこれダメでしょ!!アウトだよ!!
「銀さん!窓!窓!」
「無理!!もう死ぬ!!」
「銀ちゃん、歯ァ食い縛るネ!ホアチャアアアアア!!」
「うわ!!ホームラン!!」
神楽ちゃんは持っていた傘で窓の銀ごと吹っ飛ばした。
「銀ーーー!!!上!!上に投げて!!」
銀は私の言う通りに渾身の力で爆弾を真上に投げた。その刹那、爆弾は爆発を起こしたが周りに被害はなかった。
これで安心だ……って、銀ーーーー?!
「ぎっ、銀さーーーん!!」
「銀ちゃん、さよ〜なら〜!!」
「神楽ちゃん!?勝手に殺さないの!まったくもう!!」
私も窓から飛び降りると、落下している銀の首根っこをなんとか掴み近くの階の窓を蹴破って入った。
運のいいことに人は私達以外いなかったため何とか無事だし銀も私も怪我はしてない。
助かった……