第7章 攘夷集団とチンピラ警察
《蘇芳目線》
俺は現在進行形で白銀の髪を持つ女性と対峙してる。対峙してるっていうか俺が斬りかかってるだけなんだけど
彼女は口元を隠す面をつけているから顔の全てを認識できないが特徴的な赤い目をしてるし、まさに美女。
あー、こんな可愛い子がテロリストだなんて…世の中って世知辛い
ちなみに近くで土方さんが銀髪天然パーマの侍を相手にしてる。え、2人って兄妹?まさかね?
「それにしてもお姉さん、その軽い身のこなし…テロリストじゃなかったら真選組に勧誘してたよ」
「はぁ?冗談はやめて頂戴。男ばっかりのムサイ所に行きたくないわよ」
「うわっ、手厳しい」
「土方さん、蘇芳。危ないですぜ」
は?何が?
そう思って振り返れば、総悟君が俺と土方さんに向けてバズーカぶっ放しやがった。
いやいやいやいやぁぁぁあ!!!殺す気満々じゃん!!
避けようとした拍子になんか両手に柔らかいものが……ん?なんだこのむにむにしたもの……。
顔を上げたらメッッチャ冷たい目で見下ろしてくるお姉さんがいた。わお、これって夢?
確認のためにもう一度胸を揉んで見る。あっ、夢じゃねえやこれ。
「こんの変態がァァァァ!!!」
「いや、ちょっ、まっ、これ事故!!」
バズーカが壁にぶつかり爆発すると同時に俺はお姉さんにビンタかまされた。クッッソ痛え……