第7章 攘夷集団とチンピラ警察
《優香目線》
「ここ、みたいね…」
住所を見ながら進み、たどり着いたのはでっかいお屋敷…てか、戌威族の大使館じゃん…地球に最初にやってきてさらに大砲ぶっ放して開国させたっていう、イかれた天人。嫌なとこに来たなぁ……。
「オイ!こんなところで何やってんだてめーら…食われてえのか、あぁ?」
「身も心も可愛くねー犬が来たよ銀」
「言うなお前」
「チッチッチッ、おいでワンちゃん。酢昆布あげるヨ」
犬は酢昆布なんて食べないんだよ?神楽ちゃん?せめてそこは骨ガムだよ…ってそこじゃねーよ!茶番はいいんだよ!
「私達届け物に来ただけなんで」
「届け物が来るなんて話聞いてねーな。最近はただでさえ爆弾テロ警戒して厳戒体制なんだ、帰れ」
「ドックフードかもしんねーぞ?貰っとけって」
そーだそーだ!貰っとけ!アンタが受け取れば私らの任務は終了なんだよ!さっさと帰りたいんだよ!
小競り合いを続けていたら小包は大使館の敷地内に落ちて大爆発した。その光景を私達は固まって見ている。
……ヤッベ。これヤッベ。
「なんかよく分かんねーけど、するべきことはよく分かる…逃げろォォォォ!!!」
「いやぁああああ!!!あの飛脚とんでもないもん押し付けやがったぁぁああ!!!」