第7章 攘夷集団とチンピラ警察
《優香目線》
私と銀の言い合いが勃発しようとした時、下の方から物凄い音がした。
え?何事?
私達が外に出て見ればお登勢さんの店に飛脚が突っ込んでドア破壊してた。そしてお登勢さんガチギレ。
「くらあああああああ!!!ワレェェェェ!人の店に何してくれとんじゃァァ!死ぬ覚悟は出来てんだろーな!」
「ス…スンマセン…昨日からあまり寝てなかったもんで…」
居眠り運転か…ボコされろ、そして御愁傷様です。
「よっしゃ、今から永遠に眠らしたらァァァァ!!」
「まぁまぁまぁまぁ…落ち着いてくださいよお登勢さん…周りの人みんな見てますよ…それに殺っちゃダメです、殺っちゃ」
お登勢さんを宥めながら飛脚のおじさんを見る。
うーん、結構な重症…救急車呼んだ方が良さげね。
「ちょ、神楽ちゃん救急車呼んで」
「救急車ァァァァ!!!」
「誰がそんな原始的な呼び方しろっつったよ」
神楽ちゃんに頼んだ私が悪かった、うん。
それにしても手紙とかすごいことになってる…大丈夫なわけ?これ…
「あの、こ…これ…」
「ん?」
「これを…俺の代わりに届けてください……お願いします。なんか大事な届け物らしくて届け損なったら俺…クビになっちゃうかも…」
とある小包を私に渡してくる飛脚のおじさん。
んー、どうしたものかしら…。
私は、どうする?という風に銀時に目を向けた。銀は肩を竦めると立ち上がり小包を届ける事を引き受けた。