第6章 第一印象だけを見ちゃダメ
「ちょっ、キャサリン!!」
そして盗まれたものに気づいた銀達は、愛用の原チャリや傘を奪われた事にガチギレした。
「あんのブス女ァァァァ!!!」
「血祭りじゃァァァァ!!!」
「まったくもう……」
警察の車に乗り込み猛スピードでキャサリンを追いかけ始める銀達を私は呆れながら見ていた。
「しょうがない…先回りするか…」
スクーターのキーを取り出すと、私も外に出た。
「待ちな優香」
「はい?」
「私も連れて行きな」
「分かりました、乗ってください」
お登勢さんの安全のためにヘルメットを渡して銀達とキャサリンの先回りをする事にした。
安全運転かつスピード早めでね。
逃げやすそうなところといえば…裏道とかだからそこを通って行く。小さな橋の近くで恐らく現れるだろうと思った私とお登勢さんはバイクから降りて待ち伏せする事に。
そこへ予想通りキャサリンがやって来た。
「そこまでだよキャサリン!!」