第5章 夜兎の少女
「助けに来るなら最初っからついて来れば良かったのに、何なのよ」
「わけの分からない奴ネ…シャイボーイか?」
というか、剃られてる。頭だった奴パーマ剃られてる。容赦なく剃られてるよ、面白いんだけど。
「ジャンプ買いに行くついでに気になったからよ、死ななくて良かったね〜」
「僕たちの命は220円にも及ばないんですか!」
「うーわ、コイツまじ最低だわ。転職考えよう」
「いや、なんだ、その、頼もしい妹いるから?信じてたっつーか?お前らのこと見込んでたっつーか?」
「はいはい、下らない言い訳はいらないから一発殴らせろお前。あと頭丸刈りにさせろ」
ホント兄貴として最低だわ、ジャンプでぶん殴ろうかな。
「おっ電車きたぜ、早く行け。そして2度と戻って来るな災厄娘」
「お前言い方ってものがあるだろ」
コイツ一回ゴミバケツに詰めて線路の上落としてやろうか……。
「うん。そうしたいのは山々アルが、よく考えたら故郷に帰るためのお金持ってないネ」
「えっ?持ってないの?」
「うん、だからも少し地球残ってお金貯めたいアル。ということでお前の所でバイトさせてくれアル」
この言葉に私達万事屋一行は固まったし、銀に至っては衝撃のあまりジャンプ真っ二つに引き裂いてた。
そして当然の如く銀は拒否していたが、女の子が拳で銀の斜め後ろの壁を砕いた事に交渉成立。というか、もはや脅迫だよ。
まぁ、こうして万事屋にバイオレンスな新しいメンバーが加わったおかげでより一層賑やかになった。