第5章 夜兎の少女
「私、戦うの好き。それ夜兎の本能…否定しないアル。でもこれからは私、夜兎の血と戦いたいネ。私、変わるために戦うアル」
お、おおっ……。
珍しく私その言葉しか出なかったんだけど、何あの子勇ましいしカッコいい。
というか、あの子夜兎だったんだ。確か絶滅しかけてるっていう戦闘種族だった筈…
あの子がどれだけの強さを持っているかは知らないけどこれだけは言える。
___あの子は強い
「このボケがァァ!!野郎共、やっちまいなァ!!」
「1人で啖呵切ってるとこ悪いけど、アンタの部下逃げてるわよ」
「アレ?」
「もう、つきあってらんねェ!!アンタ1人でやってくれ!!」
「命が幾つあっても足りねーよ!!」
あーあ、思いの外このパンチパーマ人望ないわね〜…
アッサリ見捨てられちゃって…まぁ因果応報、自業自得ってやつね。
当然の如く、パンチパーマは悲痛な叫び声をあげて夜兎の女の子にボコボコにされてうち沈められた。