第3章 ペットの扱いには気をつけなさい
「どうすんのよあんな化け物…このままだと市街地に出るわよ…!?」
未確認生物ならはっきりとした生態系はわからない…普通に駆除するしか方法ないじゃん…!
色々考えを張り巡らせている間に銀は市街地へ向かおうとするペスの前に立ちはだかった。
「ちょっ…銀!アンタ無謀だよ!」
「銀さん!」
「新八、醤油買ってこい。今日の晩ごはんはタコの刺身だ」
「あんなモン生で食べられるか!たこ焼きにしてよ!」
刺身であんなグロテスクなもの食べたくないから、たこ焼きにしてよね!!
銀1人に任せるのも頼りないから私も隣に立ち常備している懐刀を握りしめる。
「おいおい、可愛い妹は下がってろよ」
「五月蝿いわね、自分の身くらい守れるっての」
「へへっ、逞しい奴だぜ…じゃ、いただきまーす!」
地面を蹴ってペスに向かい走り出そうとする私達を邪魔したのはグラサン泰三だった。
思いっきりスライディングかまされたおかげで私と銀は転倒して銀が下敷きになり私がうつ伏せで上になる形になった。
「ちょっ!!何すんのよハゲ川泰三!!」
「ハゲ川泰三はいいからお前どいてくんね?!妹の胸が当たって銀さんの銀さんが大変なことになるから」
…………うぎゃあああああ!!!
勢い余って銀にビンタかましちゃった、マジでごめん銀。全部ハゲ川泰三が悪いの。