第3章 ペットの扱いには気をつけなさい
「またババアか!?」
いや沈黙を破る第一声がそれかよ…
そうツッコミを入れようとした時には銀は既に玄関に向かって走り出して、玄関の向こうにいる人に飛び蹴りを食らわせてた。
でも、玄関の前にいたのはお登勢さんではなく何やらスーツを纏った男数名。
「銀、やばい奴を蹴ったんじゃ…」
「局長ォォォォ!!」
「貴様何をするか!!」
あーあ、やらかしたね
「…スンマセン間違えました、出直します」
いや、そんなに軽くていいの?そんなに軽くていいのかい、ねぇ?
まぁ、当然良いわけがない。後頭部に銃を突きつけられる銀。相手はどうやら依頼人…みたいだけど随分荒っぽいお客さんだな…
「貴様が万事屋だな!我々と一緒に来てもらおう!」
「わりーな、知らねぇ人にはついて行くなって母ちゃんに教えられてんだ」
「『幕府』の言うことに逆らうなとも教わらなかったか?」
やっぱ幕府の連中だったんだ…面倒。
「入国管理局の者だ。アンタに仕事の依頼に来た、万事屋さん」
入国管理局……まさか、ニュースで報道されてた宇宙生物を探せって内容じゃないよね?嫌な予感しかしない。