第3章 ペットの扱いには気をつけなさい
「どーすんスか、生活費までひっぱがされて…今月の僕の給料出るんでしょーね?頼みますよ、僕ん家も家計苦しいんですから」
「……本格的に……身体売るか…」
「優香さん?!早まらないで落ち着いてください!」
落ち着けたら落ち着いてるよ新八君。後さっきは御愁傷様でした。
「だってもう家計簿見るのが嫌になるレベルの額なんだよ?!血迷うよ!!あー!どうすんのよー!」
「…腎臓ってよォ、二つあるのなんか邪魔じゃない?」
「売らんぞォォ!!何恐ろしーこと考えてんだ!!」
「真面目に考えろクソ兄貴」
何考えてんのこの腐れ天パ刈り上げるぞ。
「カリカリすんなや、金はなぁがっつく奴の所には入ってこねーもんさ」
「ついでに言うとパチンコで財産擦る奴のところにも入ってこないから」
冷ややかな視線を銀に送ってるけど、当の本人は素知らぬ顔でテレビをつけた。
新八君はお姉さんの妙ちゃんの近況報告をしている。今度はスナックで働き始めたらしい。銀も私もイマイチ聞いてないんだけどね。
今は生計をどう立てるかで頭がいっぱいだから。
「オイオイ、またターミナルから宇宙生物侵入か?最近多いねェ」
「今は宇宙生物とかどうでもいいの、なんか依頼でもこなきゃお金入らないし…やっぱ私がバイトの数増やすしかないかぁ…」
新八君は任せるのなんだか心配だし、この天パは論外だし…
色々ブツクサ言いながら考え事をしていれば玄関のインターホンが鳴らされた。