第3章 ペットの扱いには気をつけなさい
「いいか?!兄ちゃんはなぁお前の初めてをどこぞの馬の骨に売らせるつもりはねぇ!」
「銀……」
たまにはいいお兄ちゃん面するじゃん…見直したよ。
「そんなことするんだったら俺に初めて寄越せ!!」
「死に晒せ」
私の3秒前の感動を返せクソ兄貴!!お前マジないわ!サイテー!!
「んなこたぁどうでもいいからさっさと家賃寄越せって言ってんだよ天然パーマネント!!」
「んだとコラァ!!お前に天然パーマの苦しみがわかるか!!」
私の目の前で取っ組み合いを始める2人。
お登勢さん、そのままその変態腐れパーマネントの首の骨折ってやってくださいお願いします。
「さて、私は家計簿をつけてこようかな」
「おいちょっ待て!優香!この状況何とかしてから戻れよ!!」
「自力でなんとかしろクソ兄貴」
「そのゴミを見る目をやめろォォ!!」
私は銀をゴミを見る目で見ながら捨て台詞を吐き捨てると何事もなかったかのように居間に戻る。
私は何も見てない、今までのやり取りなんて何もなかった。店のオーナーが家主に技かけられてる事なんて知らないもんね。
丁度居間に戻ったところで新八君の叫び声が聞こえたのは御愁傷様としか言いようがない。