第3章 ペットの扱いには気をつけなさい
「知るかボケェェェェ!!金がないなら腎臓なり何なり売って金作らんかいくそったりゃー!!」
「家賃如きでうるせーよババア!!こないだ、あれ…ビデオ直してやったろ!あれでチャラでいいだろーが!」
あぁ、まただ…。
私は居間で家計簿をつけながら溜息をつきなんとも言えないこの店のオーナーで義理の兄に当たる坂田銀時と家主のお登勢さんとの間で繰り広げられる言い争いを聞かされていた。
あぁ…まったくもう!!いい加減にして!!
というかさっさと家賃払えるように仕事してよ馬鹿兄貴!今月も家賃払うどころか食費もピンチなんだけど!
「……あぁ!もう!」
私は家計がを筒状に丸めると玄関にいる馬鹿兄貴の元にズカズカと歩み寄ると家計簿でぶっ叩いた。
「いってぇな!!なんだよお前まで!」
「おや優香。ナイスだよ」
「あのさぁ!毎回毎回同じ言い争い聞かされるこっちの身にもなってくんない?!さっさと金貯めろこの馬鹿!腐れ天パ!!」
「あのなぁ?俺だって頑張ってんのはお前だってわかってんだろ?」
「分かってるけどさ、パチンコで財産削ってるの棚に上げてもないってんじゃねーぞ天パ」
私をいい負かそうったってそうは行かないよ。100年早いわ馬鹿め。
「あぁぁ!もうどうすんのよ!今月も家計火の鳥よ?!家賃どころか食費も危ないんだよ?!……いざとなったらもうノーパンでもなんででもやって私が身体売るしか…」
「馬鹿言うな!兄ちゃんそんなの許さねぇぞ?!」
「だったら働け、さもなくば私は初めてを売るぞ」
まずは金貯めろ、話はそっからだ天パ。