第2章 万事屋銀ちゃん
「ちょっ、あきまへんて社長!!弾がアレに当たったらどないするんです!!この船もろともおっ死にますよ!」
「ア…アカン、忘れとった」
ふーん、この後ろにある動力源は船の心臓なんだ〜…予備の動力とかもないみたいだし…意外と甘いね〜。
銀の方をちらりと見やると銀も私と同じことを考えているらしい。
私と銀はニヤリとするとキノコ共と志村姉弟そっちのけでその船の動力源によじ登る。
「って……登っちゃってるよアイツら!!ちょ、待ちぃぃぃ!アカンで!それ船の心臓…」
「自らこの船の最大の弱点教えるなんて馬鹿な男ね〜、教えてくれてありがとう〜」
私は律儀に嘲笑いながらお礼を言ってやった。
顔面蒼白しているキノコ共を上から眺めるのは面白い、いい気味だ。
「お客様の大事なものは私たちの大事なものでもあるのよ」
「それを守るためなら俺らは何だってやるよ!!」
銀が言い終わると同時に、私は懐刀を動力源にブッ刺し銀は木刀でぶっ叩いた。
「きぃぃぃやぁあああ!!!ほんまにやりよった!!」
「はっ、ザマァ見ろクソキノコが」
「おま、嘲笑っとるけどお前も一緒に船もろとも落っこちるんやで?!」
「デンジャラスでなんぼなのよ!!うるっさいわね!」
クソキノコは船の動力源を失ったことで落下しているのにも関わらず私があざ笑っているからツッコミを入れたが私は一蹴する。
でも私だって半分ヤケクソなんだよ?これでも。
あー!もうこれどうすんのよ!!助かるんですか?!