第2章 万事屋銀ちゃん
「おーい、借金か。おめーらガキのくせに危ねえ世渡りしてんなあ」
「その危ない世渡りを更に危なくしたのはお前だよ」
他人事で話す銀を睨みつけながら冷ややかにツッコミを入れる。
「僕たちの借金じゃない……父上が」
「新ちゃん!!」
新八君の言葉を遮る妙さん。どうやら親の借金を子が返すために苦労をしているようだ。
それをこの銀っていう腐れ天パは…っ…まったくもう!
「何をゴチャゴチャ言っとんねん!!さっさと金持って来いやボケェェェェ!!はよう帰ってドラマの再放送見なあかんねんワシ!!」
「どいつもこいつもドラマの再放送って喧しいわ…ドラマの再放送に執着する奴にロクなやついないみたいね…少し待ってやればいい話でしょ、子供なの?」
どんだけ執着してんの、ドラマの再放送に。
そうでなくてもマッシュルームには腹が立つ、執着していなくても腹立つ。
「じゃかしーわ!!口挟むな巨乳アマ!!ワシはコイツらのオトンの代から待っとんねん!!もぉーハゲるわ!」
「ハゲろ、ハゲ散らかれクソキノコが。調子乗んなエロキノコ、どこ見てんだ張り倒すぞ」
どいつもコイツも巨乳アマ巨乳アマ言いやがって…
悪かったね!!巨乳で!!くれてやれるんならくれてやりたいわこんなもん!!