第13章 子作り*
【すず】
な・・・・なんで?!慶次、本当は私のこと嫌いなんでしょ・・・・っ。
【慶次】
そういうわけでは・・・・(不思議だ。萎えることも考えていないのに。)
刺激を与えられているはずなのにそれはだんだんと萎れていってしまう。
顎に手を当てて、興味深そうな顔で見ていた百之助と目が合い閉ざしていた口が開かれる。
【百之助】
なに萎えさせてんだよ。折角勃たせたのに。
【慶次】
いや、俺にもよく理由が。あの時の接吻は勢いで・・・・。
【すず】
やっぱり悪いことしてたんじゃない!百之助、勃たせてちょうだいな。
すずは意地になっているのか百之助に命令し、自ずと宣言した百之助も乗り気で萎えたものをを咥え始める。
【慶次】
んっ・・・・。
【百之助】
今度は萎えさせないで見せてくださいよ。若旦那様。
【慶次】
あ、ああ・・・・。
下帯は再び息を吹き返したように蘇る。
これなら行けると思ってすずを抱き寄せ、一つになろうと腰を沈めたがその途中でまた縮み始める。
【慶次】
うっ、(なぜだ・・・・!)
【すず】
もう、何でなのよ。なんなのよ・・・・。
【百之助】
若旦那様。顔を。
【慶次】
ん・・・・ふ、・・・・あぁ・・・・。
頬に手を添えられ、百之助と口づけして復活させようと試みる。少しずつ下帯が苦しくなるのを感じたが気付けば萎えており、重い溜息が吐き出される。
少し頬が赤い百之助の額に手をやると熱を帯びており、逆上せた顔でまた咥えようとする。
【慶次】
──・・・・ふやけそうだ。風呂から出よう。
このまま体調を崩しては元も子もない。
いったん風呂場からあがると寝巻きに着替え、並みならぬ使命を担ったように俺の部屋に集まり、敷いた布団の上に腰を下ろした。
百之助がいても他と繋がろうとすれば拒絶反応を起こしてその先に進めない。女には興奮しない、立たない、入れられない、繋がることができるのは唯一百之助のみ。
子作りは俺の身体を使うことができない。
なら、どうすればいい?
・・・・ああそうか。
そういうことか。
俺はお前の子供が欲しかったんだ。
【慶次】
・・・・俺が駄目なら、百之助だ。