第13章 子作り*
【百之助】
は?
【すず】
え?
──俺が駄目なら、百之助だ。
俺が言ったことを理解できていないのか、唖然と顔を寄こす二人。なので俺は立て続けに言葉を紡ぐ。
【慶次】
俺はお前たち二人を愛している。子供ができなけりゃ養子をとればいいが、俺の子供が望めないなら、せめてお前たち二人の子供が欲しい。いい考えだと思わないか?
【すず】
なにそれ・・・・、冗談でしょ?
【慶次】
冗談もなにも本気さ。俺の本望だともいえる。二人は好きでもない相手と繋がるのは心苦しいと思うが、俺のこと本気で愛しているのならその身体で叶えてくれないか?お前たち二人にしか頼めないことだ。
すずはそれ以上言うと黙ってしまい、百之助は額から頭を撫で上げる。
【百之助】
狂ってる・・・・。
【慶次】
勃たないんだから仕方ないだろ。女の抱き方を教えてやる。俺が動くから。
【百之助】
・・・・そう言って、とことん俺を自分のもとに縛り付けておきたいのか。アンタのそういうところ嫌いじゃない。
【慶次】
百之助・・・・。
狂ってるならそれでも構わない。本質はすべて百之助のためにあり、四つん這いにさせた女の丸い尻を向けさせて秘部を開く。
【慶次】
ここにお前の精液を注いでやれ。十分に濡れてるからすんなり入るだろう。
百之助は自ら怒張させたチンポを秘部に宛がい、馴染ませるように飲み込んだ先端を押し当てていく。険しい顔をしたまま腰の両脇に手を当てて、腰を揺らし始めた。
これはただの子孫を残すための行為。
俺の代わりに百之助が種子を分けてくれているだけだ。
それ以外、何もないのに・・・・。
【慶次】
(つくづく自分が憎い・・・・っ。)
自分で言ったことなのに悔いてしまう。
百之助が自分以外の身体と繋がっていることに。
百之助が自分以外の身体に勃っていることに。
百之助が自分以外の身体に触れていることに。
百之助との子供が欲しい。
でも百之助を誰にもとられたくない。
誰とも結婚させたくない。
だったらこうせざるを得ない。