第4章 風呂屋*
嫌がる様子もなく、俺の膝の上にお尻を下ろすと自然と素肌が密着する。やりやすい体位で教えたいからといったものの、こうやって素直に応じてくれる百之助はなんて可愛らしいのだろう。
俺は罪を犯すのではない。
筆おろしされたときみたいに、ただ教えるだけだ。
【慶次】
自慰ってやつは健全な男児なら誰でもやってることだ。百之助のチンチンはちゃんと剥けてるみたいだな。
【百之助】
ん。
その小さな体をすっぽり腕の中におさめ、小さな陰茎に手を伸ばす。まだそれほど硬くなっていないものを手の中で包み込み、皮を擦るように扱いていく。
あいにく周りには客がいない。
見られて問題があるわけじゃないが、こんな可愛い百之助をほかの奴らには見せたくない。
【百之助】
ふー・・・・、んっ。
皮を擦ると棹はみるみる固くなる。息遣いもだんだん熱のあるものに変わってくる。
手を動かすのを止めて、のぞかせたピンク色の艶のいい鈴口を撫で、指を引くと先走りが糸を伝う。
【慶次】
(これだけでイッちまいそうだ・・・・!)これは射精する前に出てくる先走り汁っていうんだ。いっぱい出しておくと滑りが良くなって気持ちが良くなるんだ。
(──というのも、俺は射精したことなんてないし全部兄貴の入れ知恵なんだけどな。)
今日初めてチンポが立った俺は、射精を体験したことすらない。
見よう見まねで棹を弄り、感じているように背中辺りを擦りつけてくる。