【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第5章 Eye of the Silver Wolf
「リヴァイ兵長は・・・とても優しい人ですね」
リヴァイは少し驚いたようにサクラの顔を見た。
「そして・・・気が遠くなるほど、強い人・・・・・・」
あなたの視線は冷たいのに、瞳は優しい。
あなたの話し方は粗暴なのに、言葉は優しい。
「なぜか・・・私には、あなたが孤独なように思えるんです」
やはり、似ている。
厳しい冬山で仲間とは距離を置き、たった一匹で生きていた狼・・・
人間の命は助けても、人間に心を許すことを拒んだ。
あの気高い姿と被って見えるのです。
「今・・・兵長の心は、なにを感じているのでしょうか・・・?」
悲しみですか?
怒りですか?
それとも・・・痛みですか?
「私に触れることはできるのでしょうか?」
あなたは一人で戦う力を持っている。
その強さは、どんな苦しみにも耐えてしまう。
でも、ほんの少しでもあなたの中に“弱さ”があるならば・・・
誰にも触れてもらえず、孤独に震えているのではないか。