【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
壁にかけてある時計を見ると、7時を指している。
「夕食の時間だが・・・飯はここで食うか?」
「すみません、食欲がないので・・・あとででいいですか?」
「そうか、ならば俺もそうしよう」
確か・・・調査兵団に帰ってきたのは3時頃だったか?
まだ陽が明るいうちから、精魂尽き果てるまでセックスをしてしまった。
しかし、これで明日に備えて夜はゆっくりと眠れる。
リヴァイもサクラの隣に横たわると、思い出したように左の乳房に唇を這わせた。
「兵長・・・?」
チュッと音を立てて吸われるのを感じる。
唇が離れると、心臓の上には赤い痣ができていた。
前々から不思議に思っていたことだが、リヴァイは必ず最後にこれをする。
「どうしていつもここにキスをするのですか?」
「・・・単なる願掛けのようなものだ」
「・・・?」
「その痣が消えないうちに、またお前を抱くことができるようにってな」
そう応えたリヴァイ。
しかし、本当の理由は別のところにあった。
そこは心臓の位置。
サクラのそれが人類のために捧げられていることは知っている。
だが、せめて・・・
それまでは、自分のために脈打っていて欲しい。
どうか一回でも長く。
それは言葉にはできない願いだった。
その夜、リヴァイとサクラは抱き合ったまま眠りについた。