【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
サクラがようやく調査兵団に着いた時には、すでに2時を回っていた。
ちょうど入り口にやってきた所で、誰かが表門に寄りかかっているのが見える。
最初は遠くて分からなかったが、すぐにそれがリヴァイだということに気づいた。
「兵長!」
シェリーから降りて駆け寄ると、リヴァイは少し不機嫌そうに眉をしかめる。
「遅い。昼前には戻れるように向こうを出発するって話だっただろうが」
「すみません、街へ寄っていたせいで遅くなりました」
すると、リヴァイは組んでいた腕を解くと、すっかり冷えてしまった指先でサクラの頰を触れた。
「・・・どっかでぶっ倒れてんじゃねぇかと」
「兵長・・・?」
もしかして・・・昼前からずっとここで待っていてくれたのか?
「心配かけんじゃねぇよ」
コツンと頭を叩かれる。
ちょっぴり痛かったし、申し訳ないと思ったけれど・・・
自分のことをそこまで考えていてくれたということが、なんだか嬉しかった。
「連絡もせずに遅くなってすみませんでした、兵長」
「もういい。行くぞ」
リヴァイはサクラからシェリーの手綱を受け取ると、右手でそれを引く。
そして、左手でサクラの手を握った。