【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第3章 Seize the Light
2日後。
調査兵団本部で軍葬が営まれた。
遺族に返せない兵士の遺体を焼く炎の周りには、
嗚咽を上げている者、
静かに肩を震わせている者、
思い思いの形で仲間の死を悼んでいた。
エルヴィンもじっと炎から目を離さず、直立不動にいる。
すると、団長の傍らにいたリヴァイが炎に歩み寄った。
ポケットの中から腕章の束を取り出すと、一枚一枚投げ込んでいく。
そのリヴァイの行動を理解している者はどれだけいるだろうか。
そして、半分だけ残った腕章を手に持つと、心臓にそっと当てた。
固い決意を伝えるかのようにして ・・・
高く炎の中に投げ入れた。
サクラはリヴァイに向かって深く頭を下げ、そして空を見上げる。
フリーダ、私も誓うよ。
貴方の意志は絶対に風化させない。
空はどこまでも透き通り、天から美しい光が降り注いでいた。
『 Seize the Light 』 Fin.