【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第16章 Light A Fire In The Heart ※
「大丈夫だ、サクラ・・・俺は絶対にお前を一人にはしねぇ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そして、全霊をかけてお前を守る・・・だから、お前が俺を一人にすることもねぇ」
怖がる必要なんてねぇよ。
「人類最強と呼ばれるのには辟易してるが・・・それもお前と出会うためにつけた力だと思えば・・・」
サクラ・・・愛するお前を守るための力だと思えば・・・
多くの命を奪うため、徹底的に身につけたこの能力も、
「悪くねぇ」
そう思える。
すると、サクラはリヴァイの腕の中で微笑んだ。
「兵長。私、もうロゼと兵長の事に関しては何も言いません」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「分かったんです。どのようなものであっても、私にとって兵長の言葉は絶対なんだって」
貴方がロゼとどのような会話をしていてもいい。
誰に、どのような想いを抱いてもいい。
「貴方の言葉は、私の心に明かりを灯してくれる」
貴方が白だと言えば、私の世界は白で埋め尽くされる。
「貴方の想いは、私を導いてくれる」
貴方が黒を愛するならば、私は白い世界を黒く染めつくそう。
「私はリヴァイ兵長を信じ、どこまでも従います。そして・・・」
心から貴方を愛しています。
「サクラ・・・」
数々の性具が並ぶ部屋。
これら全てを使っても、今二人が感じている幸せを生み出すことはできない。
近いうちにまたこの部屋を使うだろう、エルヴィンとロゼにも同じ幸福がいつか訪れますように。
心からそう願いつつ、二人はゆっくりと目を閉じた。
16章 『 Light A Fire In The Heart 』 Fin.