【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第16章 Light A Fire In The Heart ※
「サクラ・・・気分悪くねぇか?」
まだ肩で息をしているリヴァイは、サクラを気遣うように髪を撫でた。
そして、今度はお前の番とばかりにスカートの下から手を差し込むが、何故か拒まれる。
「すみません。でもまだですよ、兵長」
「あ?」
ベッドに押し倒し、今度はズボンと靴を脱ぐように促す。
なんだか嫌な予感がしながらも言う通りにすると、サクラはリヴァイに跨った。
「おい、サクラ・・・」
「ロゼにしてもらったのは何回ですか?」
「一回だけだ。そう何度もさせるわけねぇだろ」
「なら、私は二回です」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
これは、まいった・・・と思った。
サクラは案外、負けず嫌いだったのか・・・
大した才能もないのに、ここまで兵士として実力をつけてきただけある。
周りに負けたくない、置いていかれたくない、そんな気持ちが努力に繋がったのだろう。
「しかし、俺もそろそろお前を抱きたいんだが」
「ダメです。最低でもあと一回は口でイッてもらいます」
これは、本当にまいった・・・と思った。
いつもは従順なくせに、嫉妬すると我が強くなるのか。
しかし、こうなったのも自分のせいだ。
リヴァイはため息を吐くと、宥めるようにサクラの頭を撫でた。
「わかった・・・お前の好きにしろ」
ここ数日サクラを抱いてなかったので、何となく自慰をしてしまった昨日の夜が悔やまれる。
下半身の回復力を信じつつ、躊躇なくリヴァイ自身に口をつけるサクラがやはり愛しく思えて、その頭をもう一度撫でた。