【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第13章 Forget Me Not ※
第13章 『 Forget Me Not 』 あとがき
中世ドイツの騎士ルドルフは、恋人ベルタとドナウの川沿いを歩いていた。
すると、岸辺に青い可憐な花が咲いているのを見つけた。
ベルタのためにその花を摘もうとしたルドルフは、誤って川に落ちてしまう。
川の流れは早く、その身体を一瞬にして飲み込んだ。
しかしルドルフは、最後の力を絞って花を愛する人に投げると、
「Vergiss-mein-nicht!」
という言葉を残し、死んでいった。
残されたベルタは彼の最期の言葉を花の名にし、一生髪に飾って過ごしたという。
Vergiss-mein-nicht は、英語で Forget-me-not。
日本語では、私を忘れないで。
勿忘草(わすれな草)の伝説があまりにも素敵で、いつか作品の中で使ってみたいと思っていました。
作中では書き切れませんでしたが、リヴァイは帰還後、ハンジとともにルドルフの母親に会いに行きます。
そして、息子の遺品を受け取った母親から、一枚の手紙を渡されます。
それはサクラ・ブルーム宛で、ルドルフが壁外調査の前の晩にしたため、家族への手紙の中に紛れ込ませたもの。
自分が死んだら、上官が弔問に訪れるだろうと見越してのことでした。
サクラにそれを手渡し、自分は部屋を去って行くリヴァイ・・・
というところまで書きたかったのですが、力尽きました(泣)
ていうか、あの終わり方で良かったのかな・・・二人はちゃんと無事に古城に帰れたんだろうか?
リヴァイさんは立体機動つけてないし、サクラも負傷中だから、朝になって巨人に遭遇したら二人ともアウトだね。(オイッ)
ま、細かいことはツッコミなしで!
次はもっと軽くて、くだらないお話にします(笑)
お付き合い、本当にありがとうございました!