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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第12章 Ignite Me




随分と前のことだから忘れていたが・・・


「お前、昨日は7回も抜いたの?!」
「さすがに最後の方は何も出なくなったけどな」


10代の性欲というのは、そういうもんか・・・?
そんな何発も出せるものだったか?

訓練場でたまたま聞こえてきた若い兵士達の会話に、リヴァイの眉間にシワが寄る。

俺だったら、7回も抜いたら普通にサクラを抱けるほど溜まるまでに3日はかかるぞ。

「・・・・・・・・・・・・」


訓練の合間、女性兵士がいないことに気が緩んでいるのだろう。
兵士達はリヴァイがすぐそばにいることに気がつかず、猥談に花を咲かせていた。

「ああ、女抱きてぇな」
「7回もシておいて、まだ抜きたりねぇの?」

ったく・・・
ヤリたい盛りの10代には畏れ入る。
自分がその年齢だった頃はどうだっただろうか。

「・・・イヤ、人のことは言えねぇか・・・?」


自慰を知るのとほぼ同時に女を知った。
年齢的には早い方だったと思う。

“幸い”というべきなのか、当時の自分の周りに貞操を気にするような女はいなかった。
ヤりたくなったら、股を開く女はそこらじゅうに居たし、勝手に跨ってくる女もいた。
“穴”に突っ込んで搾り取ってもらえれば良かったから、男や、閉経した女を相手にしたこともあった。

あの時、相手を選ぶ基準は二つ。
清潔であることと、面倒臭い関係にならないということ。

基準さえ満たしていれば誰とでも寝ていた。

それから考えてみりゃ、あいつらなんぞ可愛いものだ。
健全に兵士をやっているから、自分で慰めるしかない。

そもそも“溜まる”という感覚は、調査兵になってから知った。
というより、ハンジのせいだ。


“ もう二度と・・・自分も、相手も傷つけるようなセックスはしないで ”

“ ・・・俺に禁欲生活をしろってのか。ジジイじゃねぇんだぞ ”


あのクソメガネのせいで、年甲斐もなく自慰に耽った夜もあった。
だがまあ・・・


“ リヴァイの世界を彩ってくれる存在を、私も一緒に探してあげよう ”


あいつは約束を守ってくれた。
俺とサクラを引き合わせてくれた。

それには感謝している。


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