第6章 屋上の帽子屋(帽子屋ルート)
あれから――……。
私は職員室へ行って鍵を取りに行き、もう一度屋上へ戻った。
しかし、鍵を開けたはずなのにドアが開くことはなかった。
* * *
放課後。
私は不機嫌を隠すことなく、教科書を乱暴にカバンに詰めた。
鍵を開けたのにドアが開かない。
その原因は一つしか思い浮かばなかった。
「絶対、あの黒服が押さえてるのよ! あの男……ただじゃ済まさないんだから!!」
あの男は当然遥都先輩のことである。
「どうしたの? アリスちゃん、何か怒ってる?」
シロが心配そうに私を見てきた。
私は――……。
【選択肢】
①的幡先輩のことを話す…49ページ
②的幡先輩のことを話さない…56ページ