第8章 わたしの休日
『今日は、降谷零としてですか?安室透としてですか?それとも、バーボンとして来たのですか?』
すると、安室さんは驚いた表情を見せたが、直ぐに澄ました顔になり
降谷「今日は、公安の降谷零として話に来た。…貴方について。」
『調べてみて何か収穫はありましたか?』
降谷「戸籍や身辺を調べたが、特に何も無かった。」
『でしょうね。だってただの一般市民なんですもん。』
降谷「だったら、何故一般市民の貴方が俺のことについて知ってるんだ?」
すっかり"降谷零"としての口調に戻った降谷さんが核心を突いてきた。
『それは……答えれない、ではダメでしょうか。』
降谷「…答えれない理由でもあるのか?」
『はい。話したところで信じてもらえませんし、鼻で笑われるだけですよ。』
降谷「……分からない。貴方は一体何が目的なんだ?」
『目的?そんなものありませんよ。わたしは降谷さんに何か危害を与えるつもりもありませんし、組織にも関わりません!寧ろかかわりたくありません!』
降谷「組織についてはどれ位知ってる?」
『今降谷さんが、どの位組織について知っているかは知りませんが、かなり知っているつもりです。』
降谷「……赤井秀一については?」
『…さぁ、亡くなったんじゃないんですか?』