第8章 わたしの休日
『……こ、こんばんは』
安室「少しお話したいので中に入っても?」
入らせろと言わんばかりのオーラを放って、安室さんは黒く微笑んでいた。
『どうぞ……』
リビングに座らせ、わたしはキッチンで紅茶を作り、持っていった。
安室「紅茶、ありがとうございます。」
『それで、何の用ですか?』
安室「まあ、そんなに焦らなくてもいいじゃないですか…」
と、ニコニコしながら言ってくる。
本来なら、キャ!どうしよう!完璧スーパーイケメンの安室さんが家にいるなんて♡お家デートかな?なんて言うところなんだろうけど、今のわたしにとっては完全に天使の顔をした悪魔にしか見えなかった。
『…………』
安室「…………」
なんだろう、この、沈黙。
こういうのってわたしから話さないといけないのか?いやいや、勝手に家に押しかけてきたのは向こうの方だしな…
少し考えた結果、わたしは自分から仕掛けてみようと思った。