第8章 わたしの休日
沖矢「文学部ということは、松原さんも本が好きなんですね。」
『そうですね、特にミステリーが大好物です!』
沖矢「私もミステリーが好きなんですよ。特にこの書店はミステリー小説が豊富で助かってます。」
『沖矢さんは普段誰のミステリーを読みますか?』
沖矢「そうですね…シャーロキアンなのでコナン・ドイルは勿論、アガサ・クリスティや工藤優作のをかなり読みますね。」
『私もアガサ・クリスティと工藤優作先生好きです〜!』
工藤優作先生の本は前世の記憶を思い出す前からずっと好きで、よく読んでいる。
沖矢「では、今度私の家に来ますか?私の家と言っても、住まわせてもらってる家なのですが、書斎には図書館並に本が沢山ありますよ。」
『ほ、本当ですか!?機会があれば行ってみたいです…』
本当はめちゃくちゃ行きたいが、行ったら行ったでまた面倒くさくなりそうだから、少し濁して応えた。
沖矢「では、都合の良い時連絡したいので連絡先交換していいですか?」
『え、あ、はい!』
こんなにあっさりと連絡先を交換するものなのだろうか。いや、きっと沖矢さんには何か考えがあるのだろう。断る訳にもいかないのでわたしは沖矢さんの連絡先もゲットしてしまった。