第2章 前世の記憶
教授「もし君前世の記憶が戦時中のものだったら、当時の過酷な体験が一気に君に降り掛かってしまうんだよ。どういう意味か分かるね?」
『……!はい。』
教授「それと、一旦記憶整理することを勧めるよ。きっとまだ混乱しているだろうしね。前世は前世。君は今この時代に生きている人間だ。それだけは忘れないで。」
『分かりました!教授、今日は本当にありがとうございました!』
教授「うん。何かあったらいつでも来てくれ。」
まだ混乱していたが、少しスッキリした気持ちになった。教授に言われた通りにノートに思い出したことを書いてみた。
『え〜っと…確か…わたしが好きだったのが"名探偵コナン"で……』
前世のわたしが好きだった"名探偵コナン"という作品についてまとめている時、気づいたことがあった。
『そう言えば、わたしが住んでるのって米花町だよね。コナンくんが住んでるのも米花町だ〜!』
『んんん?でも、前世のわたしの記憶によると米花町なんて町は存在しないって……』
そこで重大なことに気づいた。
『あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ!!!!も、も、もしかして……わたし……名探偵コナンの世界にトリップしてる!?』