第2章 前世の記憶
渚と別れ、酒井教授のもとへ向かった。
『あ、酒井教授〜!』
教授「お、珍しいお客さんだね。何か用かい?」
『実はですね_____________ということで酒井教授にお話を聞こうとおもって来たんです。』
教授「うむ。渚君の言うとうり、前世の記憶の可能性があるね。そもそも夢というのは脳がその日起きたことを記憶し、整理いていく過程のイメージなんだ。"海馬"というところで作り出しているんだが、海馬は長期記憶が出来ない場所だから夢をすぐ忘れるんだよ。」
教授「……君は前世の記憶を信じるかい?」
『何とも言えませんが、自分がこういう体験をしている以上信じないとは言いきれませんね。』
教授「うん。非常に聡明な答えだ。前世の記憶を持つということは前世に起きた辛いこと、悲しいことに立ち向かわなければいけない。自分はどういう人間なのかを理解しなければ、きっと君という人間は崩壊してしまう……君はそれを背負う覚悟はあるかい?」
『…………はい。』
教授「……まぁ今はそんなに難しく考えなくていい。君の前世の記憶はかなり新しいものだから不幸中の幸い…かな?」
『……?どういうことですか?』