第7章 探偵たちの夜想曲Ⅱ
安室「……貴方は、本当に不思議な人だ。今は問い詰めませんがいつかは教えてほしいものですね。貴方の秘密を…」
『安室さん、わたしのことをどう思ってるかは知りませんが、わたしは組織の人間ではありませんし、何処かの諜報機関の人間でもありません。ただの善良な市民です。』
安室「……!貴方は組織のことを知っているのか!?」
『はい……それに、安室さんがどういう人間なのかも知っています。ですが勿論誰にも言うつもりもありませんし、言ってないですよ。』
安室さんの目が大きく開かれたのが分かった。当たり前だろう。何処の組織にも属してないただの女が自分のトリプルフェイスについて知っているのだから。
安室「……1度貴方のことを徹底的に調べる必要があるようだ。」
『勿論、調べても構いませんが何も得られないと思いますけどね…』
安室「それと、監視を付けますけど良いですよね?貴方の疑いが晴れるまで僕はしつこいですよ?」
『公安に付きまとわれるのはあまり良い気がしませんね…』
安室「……!何故公安のことを!!!」
わたしが"公安"というワードを出したことによって、安室さんはかなり動揺している。