第6章 探偵たちの夜想曲Ⅰ
安室「とりあえず、僕達だけでも探しましょうか。」
あれから部屋を回り、何個か盗聴器を見つけた。
『盗聴器って見ただけでは分からないものなのですね……』
安室「最近はこのようにプラグに擬態した物が多いですね。」
小五郎「うっ……くさ……」
突然おっちゃんがある部屋の前で立ち止まり、顔を顰め鼻を塞いでいる。
その理由は直ぐに分かった。
言葉では言い表せれないような、悪臭がその部屋に漂っていた。
蘭「何この部屋、臭い……」
安室「臭いますが、盗聴器探しましょうか。」
わたし達はこれまで通り盗聴器を探し始めた。
安室「どうやらこのベットの下にあるようです。」
小五郎「このスーツケースか?……よいしょっと。随分重いな……」
大きいスーツケースを何とか引っ張り出した。この中身が何かを知っているわたしは中身を想像するだけで吐き気がした。だが今更引き返せるわけがなかった。
安室「やはり、この中みたいですね」
蘭「臭いの元もこれみたい……さっきより臭いがキツくなってる」