第12章 秀徳戦後
緑間SIDE
久しぶりに、こいつと話した。
あの頃のまま・・・いや、あの時より前のあいつのままだった。
俺が最後に見たあいつの目には、バスケも何も映ってなかったのだから・・・。
「(黒子が・・・変えたのか。)・・・赤司とは、連絡をとっているのか。」
『っ!?』
せっかく泣き止んだのに、また泣きそうな顔をしている。
やはり、赤司となにかあったのか。
「大丈夫・・・なのか。」
『・・・うん。たまに連絡はくるよ。』
「でも、無視をするが、脅しのメールがすぐにきて、返信せざる終えないっというわけか。」
『え、なんでわかるの!?』
わかるに決まっている。
こいつのことだ、嘘も上手くつけず、わかりやすいやつだからな。
「・・・仕方ないのだよ。」
そう言って、俺はケータイを取り出す。
『・・・ん?』
「っ、鈍いヤツなのだよ。何かあれば、話ぐらい聞くと言っている。」
『あっ!!・・・ありがとう!」
「っ///(久しぶりに、笑顔を見た気がするのだよ。)」
もう、見ることはないと思っていたのに。
俺の名を呼んで、笑いかけてくれることなど、もう二度とないと思っていた。
あぁ、俺はいまだにこいつから目を離せないでいるのか。
、俺はお前に・・・。