第12章 秀徳戦後
『高尾君・・・と・・・。』
緑間「・・・。」
店を変えるといって、真太郎はお店を出ようとした。
が、外は嵐のよーだった。
仕方なくこの店に残るようだ。
すると高尾君は笠松さんを見つけ、同じポジションとして話したいと、一人ノリノリだ。
そのおかげで、笠松さんは高尾君に連れてかれ、私の前に真太郎は座った。
・・・最悪のメンバーだ。
黒子「・・・とりあえず、何か頼みませんか。」
テツヤのその一言のおかげで、なんとか会話がはじまった。
『(でも、気まずすぎるよ・・・。まだちゃんと話してないのに。)』
何も言えず、何も耳に入ってこない。
ただただ、固まっている私。
黄瀬「当然リベンジするッスよ。」
『っ!?』
涼太のその言葉でわれに戻った。
黄瀬「次は負けないっスよ。」
火神「はっ、望むところだよ。」
その二人の会話を聞いて、真太郎は涼太が変わったと言った。
黄瀬「・・・最近思うのが、海常のみんなんとバスケをするのが、ちょっと楽しいっス。」
緑間「・・・どうも勘違いのようだ。やはり変わってなどいない。
ただ、戻っただけだ。三連覇する少し前にな。」
三連覇・・・か。
黄瀬「・・・。そうっスね。オレは、っちのおかげで、あの頃の自分に少し戻れたんスよ。」
『私は何もしてないよ。』
そんなことないっス。と涼太は言ってくれた。
私たちの会話をただじっと真太郎は聞いている。