第1章 出会い
黒子「だから、嫌です。」
まさか反抗されるなんて思ってもなかった。
黒子「僕は・・・あの時から後悔してます。さんを助けることが出来なかった。」
助ける・・・かぁ。
やっぱり優しいな、テツヤは。
黒子「だから今度こそ、僕の好きなバスケでさんを救いたい。」
『テツヤの好きな・・・バスケ。』
はい。とまっすぐな目で私を見ている。
黒子「・・・だから、そばで見ていてほしいんです。」
こんな強気なテツヤは初めてみた。
すみません。と言って、手を離してくれた。
『・・・・それじゃ。』
そう言って背を向けると、僕はー・・・と小さい声が聞こえた気がしてそのまま足を止めた。
黒子「僕は・・・偶然とはいえ、さんと同じ高校しかも同じクラスなれて嬉しいです。」
私はそのまま何も言葉を返さずに、歩いていった。