第9章 正邦戦
試合開始。
さすが西の王者、強い。
今だ誠凛は点を入れることができなかった。
『・・・火神くんについてる1年、津川くん。厄介ですね。』
リコ「えぇ。挑発にのらなければいいんだけど・・・。」
と言っているそばから、火神君がファウルをとってしまった。
そして流れは完全に正邦。
タイムアウトをとることにした。
リコ「正邦は古武術を使うのよ!」
リコ先輩の言葉に、ハテナマークをつけている火神君。
『簡単に言えば、バスケの基本動作に古武術を使うの。そしてそれを使うことで体への負担を減らしてる。』
私の言葉に頷くリコ先輩。
リコ「とは言え、相手は同じ高校生。そしてやっているのも同じバスケ。いつも通りやればちゃんと通用する。テンパるには早すぎるわ。」
タイムアウト後。
なんとか津川君をぬくことができても、ファウルをとってしまう火神君。
皆、頑張って・・・・。